やっぱりこれだね!「比較」で思考を促そう!

2 授業コラム

皆さんこんにちは。

この時期は、

「筝」を用いた学習をされている方が多いのではないでしょうか?

(いや、タイミングちょっと遅かったかもしれません)

「筝」は、

器楽・創作・鑑賞といった

領域・分野を関連させて

題材をデザインできる

大変波及効果の高い楽器です!

子供達にとっても、

親しみやすい楽器であることは、

授業をしたことのある先生なら感じることですね。

学習指導要領の改訂においても、

小学校における旋律を演奏する例示楽器として

中学年に筝について示されましたので、

小学校の先生にとっても、

これから馴染みのある楽器と

なっていくことでしょう。

筝の学習では、

演奏時の姿勢や奏法について

子供たちに教える中で、

日本という国が、

伝統的に大切にしている精神性などにも

ふれることが多いのではないでしょうか。

筝に限らず、

器楽の指導では、

姿勢や奏法を

「どのように学ばせるか(どのように学ぶか)」

子供たちの

主体的な学び

をつくる鍵となると考えます。

例えば、、

どのように座るか、

爪で弦をどのように弾(はじ)くか、

腕や肘の角度や位置はどうあるべきか…等、

沢山のポイントがあり、

子供たちに、

まずそれらをきちんと習得させるべく、

楽器の楽しさを感じさせることもなく、こ

れが日本の文化だ!と

言わんばかりに

教え込んでしまっているような授業が

見受けられます。

これでは、

子供たちに本当に学んでもらいたい

「我が国の伝統的な音楽」のもつ、

音楽性や文化性、精神性の魅力に

迫ることは難しいのでは、と思うのです。

筝で考えてみましょう。

授業で取り扱う流派としては、

「生田流」と「山田流」が主でありますが、

ほとんどの学校で取り扱っている楽器は、

生田流ではないでしょうか。

角爪と丸爪、

座る向き、

楽器と体面との沿い方

などに違いがあることを、

定期考査に向けての暗記事項のように、

子供たちに伝えてしまってはもったいないですね。

(流派の違いなど、筝全般について端的な説明はこちらのサウンドハウスさんのページがわかりやすいかもです。)

爪の特性を生かして、

各爪のどのあたりではじくと、

筝という楽器にふさわしい音色が出せるか、

子供たちには是非試してもらいたいですね。

「あっ確かにこう座ると、肘がつっぱらなくて、弾きやすい!」

という

ふさわしさを見出すことができると思います。

生田流では楽器に沿うような(斜め45度くらいでしょうか)角度で左を向いて座る

そういった学びを、

自分でできた子供には、

「こうしなさい、ああしなさい」と、

一から十まで教えなくても、

自然と姿勢や奏法が身に付いていると思います。

姿勢や奏法、

振舞いの意味や価値を

実感することができたからだと思います。

リコーダーやギターでも同じです。

「なぜ、そうするのか」は、

子供たちに教えることではなく、

子供たちが見出すことで

生きて働く知識や技能となって

自身に戻っていくからだと考えます。

私もしがない教師ですが、

音楽の授業において、

こだわっていることは何かと問われたら、

子供たちに

「ふさわしさ」と向き合って思考・判断することの

意味や大切さ、価値にこだわっている、

と答えるかなと今は思います。

「筝」にふさわしい音色って

どのような音色でしょうか?

そんなものは、

筝だけ弾いている、聴いているだけではわかりません。

人生経験のつたない子供たち(そのぶん感受性は大人より豊かですけど)にとっては、

筝に特有の音色のよさは、

その他の楽器の音色のよさや美しさと

比較してみて初めて見出せるものではないでしょうか。

こちらは、

韓国の伝統的な楽器であるカヤグム(伽倻琴)です。

このような楽器と比較すると、

日本の筝との共通点や相違点が見えてきます。

カヤグムの特徴については、例として示しているものです。
是非先生自身が気付いた、感じたところに基づいて、表してみると良いでしょう。

そうですね。

それぞれの楽器には、

その楽器にふさわしい音色というものがある、

ということです。

これを子供たちには、

探究してもらいたいものです。

その学びの中できっと子供たちは、

我が国の伝統的な音楽の音楽性や文化性にふれるはずです。

「比較」ということに話を戻しましょう。

このりんごの特徴は何ですか?

と聞かれたらどう答えますか?

少し難しいでしょうか。では、

左のりんごと

右のりんごの

特徴の違いは何ですか?

と聞かれたらどうですか?

このほうが答え(考え)やすいですね!

子供たちも同じです。

一つの対象そのものだけに着目していても、

特長はなかなか見えてこない!

ということです。

このことは、

表現においても鑑賞においても、

先生自身が意識しておくだけで、

子供に提示する音や音楽の選び方、

手立ての打ち方が変わってくると思います。

授業づくりの参考になれば幸いです。

ちなみに、、

一つだけに着目しているときも比較は起きています。

それはりんごであれば、

「今まで自分が見た、食べた、さわった、匂った、、ことのある頭の中の記憶のりんごと比較している」

ということです。

学習においては、意図があるならば

これも大事な意味のある比較ですね!

長くなりました。

それでは失礼いたします。

寒暖の差の激しい今日この頃です。

どうぞ自愛ください。

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