あなたの授業に「問い」はありますか?

2 授業コラム

先日、

参加させていただいた研究発表会での授業で、

「思いを込めて表現しよう」というめあてのもと、

小学校6年生の子供たちが、

卒業に向けて「旅立ちの日に」の合唱に取り組んでいました。

この授業を、

文科省の臼井調査官が、

参観しに来られていました。

次年度の九音研大会へ向けて、

という趣旨だと考えます。

授業後の協議会において、

臼井調査官から、

こんなくだりのお話がありました。

思いを込めて表現する、ってよく使いがちだけど、

実際どうすることなのか、よくわからないことが多いよね

う~ん、

たしかにそうだなぁと

しみじみ思ったところでした。

調査官からは、

だから、

逆に『思いを込めない歌い方』をやらせてみるといいですよ。

『逆(そうじゃないパターン)』の表現をさせてみると、

子供たちがどこに着目して(どこには着目していなくて)

何を変化させるかがわかりますよ

といったご助言がありました。

その場では、

さらに具体を踏まえて話をしてくださり大変勉強になりました。

これも「比較」のひとつですね。

本題ですが、その後、

題材の最後で、

子供たちに問いたいですよね。

あなたにとって

思いを込めて表現する」って

どういうことですか?って

と、おっしゃいました。

音楽の授業では、

もしかしたらあまり意識されていない先生も多いかもしれません。

問い

先ほどのような

「問い」を

子供たちが題材全体を通して(貫いて)持ち続けて、

あーでもない、こーでもない、

もっと私たちできるかもしれない、

と自分たちの表現について

追究していくことで、

より豊かに音楽に関わる子供たちに

なっていくのかもしれません。

自分も今までに少し、

「問い」に向き合う音楽の授業

に取り組んできました。

この時期、

我が国の伝統的な音楽ならば、

「日本っぽい、和風とはどのようなことか?」

旋律の創作なら、

「音と音楽の違いは?」

「どのようにして音から音楽が生まれるのか?」

ソナタ形式なら、

「音楽における形式や構成の効果とは?」などなど、、

「問い」については、

いつかもっときちんと整理して書きたいと思っています。

ようやく寒くなりました。

どうぞご自愛ください。

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