皆さんこんにちは!
前回までに
「必要な対応の整理」「授業の前に」ということで、
考えてきました。
さて、今回は、
実際の授業における学習活動としては、
どのようなことができそうか?(できなさそうか)
考えていきたいと思います!
今回は表現領域「歌唱」分野についてです!
学習活動の方針
学習活動を考えるうえでの方針として、
以下の4点が考えられるのかなと思います。
- 歌唱分野の学習を控える(※もしくは最大限の配慮と工夫により行う)
- 飛沫や唾液の発生を伴う、吹奏楽器(鍵盤ハーモニカ、リコーダー、篠笛等)による器楽分野の学習を控える(※もしくは最大限の配慮と工夫により行う)
- 同一の楽器・教材等を不特定多数の者が共用することは避ける
- 児童生徒の対面による交流や身体的な接触を避ける
では、
具体的な領域や分野における学習活動をイメージしていきましょう!
歌唱の学習活動のアイデア
Q&Aにもありましたが、
各教科等の指導について、感染症対策を講じてもなお感染の可能性が高いため、実施することができない学習活動
として、
音楽科における狭い空間や密閉状態での歌唱指導や身体の接触を伴う活動
とあります。
これを踏まえて、歌唱について考えていきましょう!
① ハミングで歌う
これは、どうにかして歌唱の授業ができないか!?
と考える時の苦肉の策?ですが、
歌唱の本質につながる学びの可能性があると、
個人的には思います笑
気を付けたいのは「飛沫の拡散」ですので、
当然、口唇の破裂音を伴う子音による発声はできませんので、
ハミングなら可能性ありそうですね!
ハミングでできそうなことと言ったら…
なんてできそうですね!
ハミングをすることで、
自分の鼻腔に直接息が届いて、音が響いていることがよくわかります。
特に、マスクを装着していると、
かえって自分のハミングの響きが自覚しやすいかもしれません。
ゆっくり鼻から息を吸って、鼻に息を抜かせていく感覚は、
実際に歌唱をしていくうえでとても意味のある発声です!
こう考えると、ぎりぎりのラインだと思いますが、
② 母音で歌う
こともなんとかいけるかも、
と思ってしまいますが、
気を付けてください!
などの徹底が必要かもしれません。
ただし、
マスクを装着したままの呼吸については、それ自体に危険性もある
と思いますので、十分に注意が必要です!
③ 呼吸や発声の仕組みを知る
マスクをしたままの呼吸には注意が必要であることを忘れずに、
しかし、自分の呼気がマスクにあたっていることも自覚できるものです。
腹式呼吸や胸式呼吸によって、
また、呼気のスピードや太さによって、
呼気の温度や感じ方がどのように違うか、
など、実感を持って学べるかもしれません。
また、以下の「声の不思議」などのような発声を科学的に説明している教材を使って、
しっかりと自分の身体に目を向けてみるということも、
いわゆる座位のまま歌唱について迫れることでもあります。
(このDVDは自分ももっていますが、おススメです!)
③ 表現の工夫を考える
音楽科における表現領域では、
音楽表現を創意工夫することは、
大切な、資質・能力「思考力・判断力・表現力等」として、
位置付けられています。
当然、「思考する」ことのみで、
終わってしまってはいけないわけで、
思考したことを、試行することが大事なのですが、
「試行」の仕方を工夫することで、ある程度のことはできそうです。
あるフレーズの歌い方について思考した際に、例えば、
小学校低学年の子供たちであれば、
ことも楽しい活動につながるアイデアかもしれませんね!
合唱コンクールへ向けて
そもそも今年は「合唱コンクール」が中止になった。
という学校も多いかと思います。
もし、時期が未定だけど、中止にはなっていない、
という学校であれば、
この時期から「選曲」を始める
ということができるかと思います。
1時間の授業で1曲ずつ帯で鑑賞する時間をつくってみましょう!
歌詞の内容や音楽の特徴を書き込んでいって、
ポートフォリオのようにファイリングしていってもいいですね。
自分はいつも、3年生の楽曲は時間も長く壮大な作品も多いので、
何時間かかけて、帯で選曲をするようにしていました。
1時間で何曲も一遍に聴かされても、
子どもたちもよくわかりませんからね。
合唱曲に限らず、歌唱曲も、
じっくりと鑑賞してみるのはいいかもしれませんね。
今回は、
主に歌唱の学習活動の可能性について
書いてみました。
次回はその他の領域・分野について、
考えていきましょう!